江戸吉原

　国貞　「北廓月の夜桜」）

　遊郭の情緒を描いてピカ一の国貞の、さんざめきが聞こえてきそうな吉原の夜の景色です。
　今回、描画するのにはＭＨＤとＶｕｅ3の2つのソフトを使い、合成しました。シーンは5つに分け、背景と桜はＶｕｅ3、茶屋右、茶屋左、大門はＭＨＤで作成して、それぞれ別個にレンダリングしました。
　ざっと見ただけでも、月、門内側左右の辻行灯、高張提灯、桜をライトアップする雪洞、茶屋の軒にずらりと並んだ提灯、茶屋の中の照明、と夥しい光源があります。これを忠実に再現しようとすると、いくらメモリがあっても足りそうにありませんので、適当に省略しました。
　桜は、当初Ｘｆｒｏｇで作成したのですが、レンダリング結果が気に入らず、結局Ｖｕｅ3で作り直しました。桜に見えないかも知れませんが、ご容赦を。

　広重　「江戸名所吉原三景之内　月」

　三景の他の二つも、とても美しい絵です。ぜひ手がけてみたい素材ですが、雪とか花を3Ｄ化するのはとても難しそう…
　今回作成した絵は、上の原画の数時間後、という設定です。ＭＨＤで作成。
　「張見世」「遊女の部屋」も、ＭＨＤで作成しました。曲線を多く使う小物は、形状をShadeで作成しています。